『ラ・ラ・ランド』

ミュージカルだったんだこれ……知らずに見始めたら唐突に渋滞する車から降りた女の子に驚くでもなく自分も車から降りて女の子のバックについて踊り出した周りの人を見て初めて察した。

なんか音ちっちゃくね……?

ミュージカルってもっとこう、ドジャァァン!うっせ!!ってなる感じじゃなかった?と思って見終わった後に調べてみたら、ナチュラル音響がどうのこうの……で納得した。確かにタップダンスの時の靴と地面が擦れる音がやたら音楽より主張うるせえなとは思ってた。


しょっぱなの渋滞ミュージカルおもしれえwwってなったんだけどセブのクラクションめちゃめちゃうるせえな!?
せめて短くしろ!セブ!長いってクラクション!パッパーで良いだろ!
あと自分がボケッとしてたせいでクラクション鳴らされたのに当たり前のように中指を立てるミアがすげーなと思った。人を気にせずやりたいことやれるタイプ。


カフェで働いてるミアも中々に仕事が適当で好き。私もあれぐらい適当な気持ちでバイトに挑みたいなと思った。
コーヒーめちゃめちゃ盛大にかかってたけどそのままオーディション行くのすごない???いや普通着替え取りに行くか買うかすることない??でも時間ギリギリで出たみたいだしそんな余裕は無かったのだろうな。時間に余裕を持って動きなさいよ!ミア!5分前行動!


そのあとシャワー浴び終わったとこに女の子が3人登場した時点で私は身を乗り出した。ドレス着てる!鮮やか!鏡の前に行ってオシャレしてる!かわいい!一人はポテトぽいの食ってたけど!そっから始まるおなごミュージカルがもう大好きで大好きで。洋画に出る女友達ってなんであんなに魅力的で力強くて頼りがいあるんだろうね。ミュージカルだったのもあってか結構強引にパーティー行こうよ!って誘ってたの可愛かった。あとちょいちょい映る女の子達の生活の場ですみたいな家の雑貨やら?がこれまた好きだし、わ、わ、「私のドレス」「返そうと思ってた」~~~!!?服の貸し借り!女の子のロマンでは!?たまらん 好き
そして4人揃って踊ったあとダッシュで車に乗り込むとこも好き。わかるよヒールで走るとそうなるよね


パーティー終わって外出たら車無いの爆笑した。こ、これは徒歩登山だ!飲み会の後の私だ!ヒールで2㎞コースだ!とめちゃめちゃ親近感を覚えながら見てたけど山道の途中にオサレバーなどはない。ここでピアノの音が気になるからって普通に初見の店に入ってくの行動力すごいなと思った。あれが普通なの?初めての店で看板とかないとどんな店なのかってちょっと躊躇わない?


セブはもしかしてピアノ弾いて「イイね!」のチップと夜の時間のバイト代だけで自分の店を建てようとしてたのだろうか。無謀すぎない?下手すると私の月収をちょい上回る程度のものなのでは?ピアニストってお給料高いのかな……まあジャズ弾いちゃってファイヤーしたんですけども……。店長も厳しいね。一曲くらいいいじゃん……どうせBGMとしか思ってないからさ飯食ってる客は……
肩ドンされるミア可哀想すぎてわろた。勢いが完全にヤンキーのそれやん セブ お前ってやつは


セブのねーちゃんがまさに洋画あるあるの見せつけるような食いかたでお菓子食ってたのをワオって思ったのと、セブのジャズへの語りがなんか……この感じ……オタク……オタクの方……?って感じしてここでキャラを把握する。なるほどジャズオタか。いい感じに吃音あるしオタ感がとても高い。よろしい。おどおど系オタクとガンガン系ギャル?よろしい。


と思ったら意外にセブが押せ押せでびっくりした。相手にされてなくても結構押す。おどおど系では……ない……?車見つからなくて謎に踊り出すところでミアの脱いだヒールを車に行くまで持ってあげるの可愛かった。ギャルの荷物もちじゃん
でもセブの車オープンカーなんだよな~~~!わからない!お前がわからない!陽キャなの陰キャなの!?わからない!あとクラクション長い!


グレッグって適当に作った仮想彼氏じゃなくてマジの彼氏だったんだ……えっミア彼氏いんの!?居た!普通にちゅーしとる!彼氏居るのかよ!!セブと映画行く約束してる時点でもう既にスゲー冷めてるように見えるけどグレッグ可哀想すぎでは?家族とも顔合わせしてんのに……グレッグ……君は話の流れ上……これから捨てられる……アーメン


ミアって猪みたいなタイプだから情熱が燃え出したらもう猪突猛進って感じなんだね。渋滞の時も後ろの車に迷惑だとか考えてなかったし。だからこそ6年もオーディション落ち続けても頑張ってんだろうなと思った。私だったら半年で諦める。夢なんてそんなもんさ……おいそこどきなさいよ映画見えないでしょうが!ミア!こら!スポットライトじゃないのそれ!映画映してるから邪魔しないの!
その後の天文台宇宙空間漂いデートほんとワケわからんくて面白かった。ワケわからんけどまあ幸せにならOKですって感じだった。そっからラブラブエブリデイが始まるんだけどやっぱりセブのクラクションがうるせえしなげえ


ラブラブエブリデイ見てて楽しかったんだけどミアがママと電話してるとこでちょっと不穏になってくる……
え?無名のピアニストと付き合うの?なに?自分のお店やってる人?お店作る予定?つまり夢ってこと?大丈夫?売れないバンドマンみたいな感じ?貯金はあるの?ママ心配になるわあなた夢中になったら周り見えないもの……
ってママの気持ちになった。実際ママそんな気持ちだったと思う。実家に帰った時なんかほら見なさいアンタって子は!おかえり!だったと思う。
そんでセブが金のためにバンド入るのもわかるわーってなる。そりゃ夢を応援してくれる大事な彼女がさ、お店開くらしいしきっと貯金はあると思うわってママに電話してるの聞いちゃったらさ、稼がなきゃやべえってなるよねーーー。まずは金稼がなきゃってなるよねーーー。しかも他に働き口なかったらなるよねーーー。そんで売れちゃったらツアー行かなきゃだよねーーー。そりゃ家に帰れなくなるよねーーー。そんな多忙なのに寂しがるミアのためにサプライズ用意するとこすごく気配りが細かいというか几帳面なイメージする。


でもそこで判明する……セブお前……店出すって話どうなってん?そりゃミアもお前……ってなるよ、ずっと信じてたんだから。それなのにお前、「君が稼げって言ったんだろ!」


い、言ってねえーーーーーーーー!!

ここでちょっとキャラ把握が深まった。
オタク、人間関係においてもズレた自己解釈たまにしがち。ああ~~セブ~~!怒涛の陽キャムーブかましてくるからつい忘れてたけどそういえばオタクだったなお前は~~!あと火災報知器がうるせえ~~!はよ止めろ


これはミアつらかったというかショックだったと思うぞ……だって一緒に夢を追いかけてると思ってた相手が全然知らんうちに俗世間堕ち(?)してたんだもの……しかもチャレンジしてみたソロ舞台は散々だし……実家に帰って来なさいミア……パパもママも待ってるわよ……可哀想すぎてママの気持ち再来

しかしセブ諦めない!俺、ミア、大好き!彼女の実家周辺に車で乗り付けて夜に大音量のクラクション鳴らし続けるのどんな精神状態ならできるの?セブわからない……やっぱりわからないよお前……うるさいから止めてそれ……
舞台でなんか偉い人が絶賛してたってそれ、あの大根乙wwwwって言われてた舞台の話?そんなうまいことある?もはやウマイ話過ぎて詐欺か何か疑うべきじゃない?ここほんとゴリ押しすぎて大丈夫かと思ったしオーディションの叔母の話もまあまあ……って感じだったからほんとにそれでいいんですか?えっ合格なの?そんで大女優になっちゃったの?展開ジェットコースターで振り落とされそうだった。


ミアはパリで……俺はここで暮らそう……共に生きよう……これは遠距離からの破局フラグですわね。でもそんなフラグへし折って感動させてくれると信じてますわラ・ラ・ランド……!




~5年後~冬
誰よそのオトコ!?!!?!?!!?!!?!予想のまさにど真ん中で破局してんじゃん!!!!!子ども居るじゃないのアンタ!!!?!?!!!?!!もうセブはダメなの……?そう……いいの……アンタが幸せなら……きっとセブも……遠く離れた土地で……彼の夢を叶えてるわ……




なんでパリにおんねん!?!?!?!?!??セブ!?お前!!もうわからんわお前の考えること!!

そしてこっからのIF回想で私ちょっと涙ぐみました。普通に走馬灯(死んでない)みたいに昔の記憶を思い出してるのかと思いきや出会って秒でブッチューキスかまして「!?」ってなった。あ、ああ~そういう……ああ~!もしあの時成功していればそういう……ああ~!あの時……そうだねそうなるはずだったよね……ならなかったね……って『世界が味方してくれればこうなるはずだったのに現実はならなかったなあ』が切なくて悲しくて……なんなら悔しくて……せやな……私だって世界が味方してくれれば……でも現実は……せやな……みたいに考えてしまって苦しみながら見た。ちょっと泣いた。


そういう……そういう感じかあー……。最後に目があった二人はお互い夢が叶ったからよかったねって微笑み合うんだけど、そうね……回想では夢も恋も運良くどっちもゲットできたんだけど、現実はそうそうラッキーじゃないもんね……出来たとしてもどちらか片方よね……そしてどっちを選ぶかで人生は大きく変わるよね……なるほどなあ……再会した時点からのあの幸せすぎるIF回想はずるいなあ発想にやられたなあという感想でした。


おなごミュージカルめちゃめちゃ好きなので2周目巻き戻しては再生してを結局10回はやった。かわいい。

セーラームーン無印を観ろ

タイトルに言いたいことが150%ぐらいつまってるけどそれだけじゃこの情熱が伝わりそうにないので語ります。語ってもよろしいかな?(知る人しか知らないFFXネタ)

小学生の頃はそんなにストーリーとか重視してなかったしセーラームーンかわいい!つよい!今日私マーキュリーね!みたいな感じで棒の先にリボン付けたやつ振り回して遊んでたんだ。中学生になって以降はさすがにセーラームーン!とは言わなくなったけどやっぱりあの変身アイテムとかステッキ(鈍器)とかキラキラ女の子戦士への憧れは失われなかったのだ。


でも私もう29歳である。いい大人なのであんな子ども騙しなキラキラしてるだけのアニメなどに感動したりしないのである。
みたいに45度くらい斜に構えて無料配信してた時に一気見したんだが観ろマジで全員セーラームーン無印を観ろ 観てお願い
情緒が 情緒が落ち着かない

このさあ……この……感情をTwitterで吐き始めると噛みきれないイカみたいになるのでどうしようと思ってたんだよね。どっか長々と語っても迷惑じゃない場所……どっかない……?あっあったわ……それ用の場所が……



編入ります
まず最終話なんだけどさ……初っぱなで最終話語るのも変な話なんだけどさ……最終話の激アツ展開ヤバない???ヤバい アツい 異論は認めん
何がだよって人にネタバレ説明すると最終話はクイン・ベリルというラスボス赤髪魔導師ネーチャンの手によってセーラー戦士が次々に殉死していきます

殉死……

まずここ まずっていうかここで既にヤバい
女児向けキラキラアニメで憧れのキャラが戦いの末に死ぬ
唐突に人間の死を突きつけられる女児

しかもとんでもないことに「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」っていうタイトルで一話が終わり、一人残されたうさぎちゃんどうなっちゃうの!?という状況で来週もまた観てね♡ってなるらしく
こんなん、こんな、私が当時からガチのオタク女児でリアタイしてたら一週間廃人みたいになる だって推し死んでる むり たぶん図画工作とかで闇落ち作品生み出してた

でな?そんでな?主人公うさぎちゃんは泣き虫の優しい中学生なわけよ。仲間が「地球のために戦わなきゃ!」って言ってても、「でもあたし皆が怪我するの嫌だよ、戦いたくないよ」って泣いちゃうすごく優しい子なの。
でもおともだちのレイちゃんにしっかりしなさい!って叱られて覚悟を決めるんけどその矢先に仲間全員死亡……しかも目の前で……?むり……
先に行って!ってのもあったけどあまりにもむり……大好きなおともだちが怪我するのも嫌だけど皆が信じてる未来が無くなっちゃうのも嫌だ、と頑張ってクイン・ベリルの元まで辿り着くうさぎちゃん……でも……なんとここで……


敵に操られたタキシード仮面出てくる


操られてんなよ!!!!!!!!
今うさぎちゃんメチャクチャしんどいのに何やってんだよ!!!だからお前はいつまで経っても薔薇投げる技しか使えないんだよ!!!!
仲間が死んだばかりだってのに好きな人に剣を向けられるうさぎちゃんあまりにも……あまりにも……

なんやかんやで薔薇男(バラオ)(格下げ)を正気に戻したは良いもののなんやかんやで薔薇男が死ぬ


死んでんなよ!!!!!!!!!!!
なんでそういうことするの!?マジなんのために居るの!?だからお前はいつまで経ってもロリコン変態(笑)とか言われるんだよ!!!!

つまりおともだち全員死亡、好きな人死亡で敵地のど真ん中にひとりぼっちになってしまったうさぎちゃん……むり……私だったら自爆を選んで地球ごと道連れにする……
でもうさぎちゃんは強い!自分の命を代わりに力を発揮する銀水晶を武器に立ち上がる!

プリンセスの姿になったセーラームーンと色んな力吸って超巨大化したクイン・ベリルの対峙シーン……
クイン・ベリルが放ったレーザービーム的なあれを防ぎながら祈るように目を瞑っていたうさぎちゃんが目を開く!同時に始まるセーラームーンOPウワアアアア熱いいいいいいなんだこれ熱いいいいいいいごめんねええ素直じゃなくてええええええ

こっから激アツビーム対戦
クイン・ベリルが如何せんでかいのでうさぎちゃんも苦戦しつつ耐えるんだけど徐々に押されていく……
ここ……もう……でもさあ……だって……ひとりぼっちだよ?勝ってもおともだちは全員死んでるし薔薇男も死んd あっ!!!!!!!


一個忘れてた。薔薇男が死んだとき、うさぎちゃんは思い叶わなかった薔薇男にキスしようとして、やめた……
曰く「あたしだけ幸せになるわけにはいかないよね」

…………………セーラー戦士たちの殉死!!!!!!仲間の皆もそれぞれ恋したり憧れてたりしたのに叶わないまま死んじゃった、なのにあたしだけ好きな人とキスなんて出来ないよねって…………むり泣く ティッシュ
こんなに……優しい子に……こんな……ひとりぼっちで地球の命運任せるだなんて……鬼か!?鬼の所業だよ……うさぎちゃん……


時を戻してクインベリルのビームがグイグイくるー!死ぬー!うさぎちゃんそのキラキラしたビーム出力あげてあげて!ってところでまた名言がくる

「みんな、力を貸して」
「みんなが信じた世界を、もっとあたしに信じさせて!!!」

ギイイイイイイ熱い熱くて焼ける
うさぎちゃんの叫びに答えるように亡きセーラー戦士の精神体的なものがそっと出て来てビーム出してる武器を持つうさぎちゃんの手を支える……一人一人自分の星の名前を叫んでパワー集めて……

記憶より情熱のがうるさいから順番前後するかもしれないけどクイン・ベリルセーラームーンお前何故そこまでやんねんみたいな問いに
「私、信じてる」
「ハッ!信じてる?愛か?正義か?(うろ覚え)」
「みんなが守ろうとした、この世界を信じてる!!」

ウオアアアアアアアアそうだよみんなが命かけて守ろうとした世界を未来を信じてるからうさぎちゃんはこんなに強い力を出せる行けええええええやっつけろおおおおおおおお
(このクソ盛り上がるところで全然薔薇男のこと触れないとこもまた好き)



終……焉…………


見事うさぎちゃんはクイン・ベリルを倒し、なんか赤黒い雲に覆われて滅亡の危機に晒されていた地球は救われた………………
で、銀水晶を使ったせいで死んじゃったはずのうさぎちゃんその他セーラー戦士たちは何らかの奇跡のおかげで記憶はリセットしたものの普通の女の子として再び暮らせる世界になったのだった……っていう……

泣けるのはクイン・ベリル倒した後死にかけてる(いや既に死んだのかも)うさぎちゃんのモノローグ……朝起きたらママがトーストを焼いてて……遅刻するわよって怒るの……私は慌てて家を飛び出して……みたいな、セーラー戦士になったことで失われてしまったごく普通の女の子の生活がずっと語られて、それが実現するED


(激長ため息)









ヤバない?





ヤバ……ヤバいでしょ……これ……こんな……さあ……語彙溶ける


余談なんだけどセーラームーンクリスタルっていう、超現代っぽいおめめキラキラ腕足ポッキーか!って感じにリメイクされたアニメあんだけど、それの最終戦なんと薔薇男生きてんだよね。普通にいちゃつきながら戦ってんの。
セーラー戦士死んだのにお前……?しかもお前、いかにも俺が支えてやってるからセーラームーンは強いんだぜ的な立ち位置……うさぎちゃんも薔薇男に抱えられてビーム放つという無印に比べるとあまりにもナヨナヨした感じでちょっと違う感すごかった。
無印最高。無印最強なんだよ。ひとりぼっちで仲間を世界を信じて戦ったうさぎちゃんの強さはほんと無印ならではだった。


みんな……セーラームーン無印の最終話を観ろ。最終話だけでもいい。平和な全編は長いから。観てくれ……クイン・ベリル戦を……頼む……おれは……ここまでだ……

脱毛サロン行ってみた

夏は股間がかゆくなる

痒くはならなくても生理のときの蒸れがほんとイヤ。でもナプキンはしっかりしてないとダバダバの血が流れ出てくるので湿度88%温度36度ぐらいの過酷な環境を股間に強いている

なんかさ、最近日本もようやく股間のこれ……ムダ毛じゃね?って気づいたっぽくてハイジニーナとかいう単語が浸透し始めたよね。いいな、ハイジニーナ。さっぱりしてて良さそう、ハイジニーナ。でも私の母は私が風呂入ってると突撃してきて股間の毛の形が変だの乳がマジで無いだの腹が出てきただのケツがでかいだのとにかくデリカシーがなく更にプライバシーも許されないのでめちゃくちゃ批判されそうだな。めんどくさいな。

じゃあ薄くするくらいならどうだろう。というか29にもなった娘の股間の毛事情までに干渉する母親って控えめに言ってもクレイジー。とにかくそんな経緯で私は脱毛サロンを調べ始めた。

希望としてはIラインOラインつるつるでVラインは逆三角でナチュラルがいいわね。しかしブラジリアンワックスだろうと自分じゃ処理しにくいこの場所。じゃあ専門店だ。レーザー脱毛、光脱毛、ワックス脱毛……なるほど、メチャクソ高い。美容に気を回すことができるのは収入に余裕がある金持ちだけなのだと知る。じゃあ、じゃあ私の股間は、貧乏人生になったがためにこれからも一生過酷な環境を強いられて生きていくの!?そんなの……かわいそうすぎるよ!一番近い脱毛サロンどこ!?

チラシ『1000円キャンペーン!お好きな場所を何ヵ所でも』
私「もしもしチラシのこれ予約したいのですが」

いきなり股間お願いします!!という勇気はないのでまずは人の目に晒しやすい脛の毛を痛めつけることにした。脱毛とか初めてで…一体何を装備していけば?と訊く前に「施術前日までに剃っておいてください♡」と言われた。(ハートは幻覚)
人生初脱毛サロンなので予約日までにいろいろと調べておく。そう私は慎重派なのだ。脱毛にはレーザーを使う医療脱毛、特殊な光を使う光脱毛、針と電気を使うニードル脱毛、ンアァア˝!!ってなるワックス脱毛があるらしい。医療脱毛は名前からして高いし別に永久にツルツルでなくても構わんので却下、ニードル脱毛は針にビビり散らしてしまう時点で却下、ワックス脱毛はやろうと思えば自分でもできるからな、サロンでンアァア˝!!って叫ぶのは避けたい。ということで今回予約したサロンは光脱毛でした。ここまで調べたところでまあ後はなるようになれ精神が勝ったので当日までムダ毛を眺めながら過ごす。

予約した個人経営のサロン、駐車場ありますって言われてたけどバカみたいに狭かった。なに?ここで廃車にしていけってこと?こちとらペーパー歴10年の初心者マークだぞ。中に入ると美容室みたいな内装でソファにカウンター、話をするテーブル席、奥に……あっあれが…!あれが股間パッカーンする時の施術ベッドね!?!?(今回は脛だけ)こんにちは~と声をかけると予想通りバチクソ綺麗なお姉さんが迎えてくれる。美容系のお店の敷居の高さはお姉さんの綺麗さのせいでもあると思うんだよね。すっぴんで行ったら「帰りなブス!!!!!!」って言われそうで怖かったのでいつもの2割増し丁寧に化粧して行った。お姉さんがカタログを片手に光脱毛とは…を説明してくれる。
「光脱毛はこう光を当てることで毛根を破壊します♡」
「毛根を……破壊……」
「毛根を弱らせることで段々毛が生えてこなくなるわけですね♡」
「毛根を……弱らせる……」
「当店の機械はこのような形状なので一度の照射で多くの毛根にダメージを与えることができます♡」
「なるほど(BASARA技みたいなもんか)」

アレルギーやら肌の弱さやらなにやらその他もろもろの説明を受け、(基本何もないので全部オッケーです!!って言っといた)取りあえず脛だけやってみることを伝えると笑顔のお姉さん、
「ではあちらのベッドへどうぞ♡」
と言って準備をし始める。これが脱毛の痛みに耐える歴戦の戦士たちの呻き声を聞いてきたベッド……!!接骨院みたいだね。ズボンを捲り上げて脛を晒し寝転がるとドライヤーみたいな機械を手にしたお姉さんにタオルを被せられる。
「では始めて行きます♡」

ぱちぱちぱち…ぱちぱちぱち…

待って……寝そう……痛みは…?人によってはつねるくらいの痛みがあります♡って言われたんだけど痛みは…?ローラーをコロコロする感触しかな…あっ今なんか痛…かった…?気のせい……?途中でうつぶせになってください♡と言われて体勢を変える。寝るわ……なんかアロマっぽいいい匂いするしお姉さんの雑談の声癒さ

「終わりました♡」

早くない!?!!!二分も経ってないぞ
ローラー型だからめちゃめちゃ早くできるんだそう。全身脱毛でも10分かからないんだとか。ここまで早いとなんか財布の中の1000円がウソでしょ?って目で私を見上げてくる気すらしてくる。でもこれが現実なんだ、光脱毛は痛くないしバリ早い、そしてお試し期間やクーポンが無ければめちゃくちゃ高い………。

光脱毛は一回で効果が出ることはまずない。早くて三回目あたりで毛根アイツ最近元気無くね?ってかあんま見なくね?ってなってくる程度。つまり続けなければこの一回も全く意味が無いのだが、お会計の前に見せてもらったコース料金を考えるととてもじゃないけど続けていくぜ!とはならない。私の相棒はカミソリと毛抜き、そして時々ワックスシートだ。自宅で夜な夜なンアァア˝!!ってするのだ。生まれ変わったら光脱毛通って年中ツルツルの身体で生きたい。



読むのだりい人向け
光脱毛 びっくりするほど 早かった

『本日は、お日柄もよく』

原田マハさんの小説。私の思い描いた理想のような人生を実現している真っ最中の、超憧れてるモダメ姐さんがオススメしていたので気になって買ってみた。

主人公は二ノ宮こと葉、普通の会社員。もちろん物語の主人公なので才能を持っている。基本物語に出てくるような人って何も持ってない平凡みたいに書かれといて結局何かしらの才能持ってるんだよな、羨ましい。
この物語はスピーチライターっていう職業にまつわる話になってる。スピーチライター、その名の通りスピーチを書く人。えらい社長だとか議員だとかのスピーチを、人の心を掴むような言い回しを駆使して作り上げる。要するに言葉の持つ力を最大限引き出すことができる人たちのこと。

スピーチって確かに死ぬほど聞くのがダルい人も居れば、聞いててめちゃくちゃ面白い人もいるよね。この本を読んで校長先生の話を思い出した。小学校から中学校まで、校長先生の話ってとにかく長いし内容はどうでもいいしそれ今話す必要ある?って感じのが多かった。貧血で倒れる子が居るとやっと眠気が覚める感じ。同様にPTAの話も非常につまらん。真面目に聞いてるとなんか同じ事を何度も言ってるんだよな。それさっき校長先生も言ってたよ、とか。格式張った言い回しばっかりで結局その人が何を言いたいのかわからなかったりとかね。コピペか?ってぐらいお粗末な人もいた。この無駄な時間を勉強に当てたら学生の成績も伸びるのでは?ってぐらいにスピーチを聞くのが嫌いだったんだ。

でも高校のときの校長先生は一味違った。一味というかもう格が違った。私の母校は地元で一番いい進学校で、歴史もある。私の父の母校でもある。そんな学校の生徒を、当時の校長先生は「スーパー」と評した。うちの学校のみんなはすごい、君たちはスーパーなんだ。そういう意味を込めて、校長先生の話の時はたったワンフレーズを言うだけだった。初めての時は、こうだった。

「長々と話す必要はありません。僕が言いたいのはこれだけ。(マイクから少し離れて大きく息を吸い込み)がんばれ!スーパー◯◯校生!!!

かなりの衝撃だった。自分達生徒をスーパーと呼ぶこと、それだけなら苦笑気味で生徒の心なんて掴めなかったと思う。でもその校長先生はことあるごとに、色んな集会で必ずといってこのフレーズを叫んだ。生徒たちはみんなそれを新鮮に感じたんだと思う。だって校長先生の話といえば、長いしどうでもいいし今それ話す必要ある?っていう退屈なものだったはずなのだ。ワンフレーズで終わる校長先生の話。しかもマイクから離れて腹から叫ぶ校長先生。そんなことある?

今までのと違う、生徒のために聞かせてくれる“校長先生の話”だ。すごく好きになった。その校長先生は2年かそこらで転勤していってしまって、また普通の話をする普通の校長先生が来た。

卒業式の日、転勤していった先生からのビデオレターが代々流されることがある。例の校長先生が映った瞬間、生徒たちから歓声が上がったのをはっきり覚えている。こんなに好かれる校長先生がいるのか、とびっくりした。なんなら私もギャーーー!って叫んだ。卒業おめでとう、とか軽い挨拶のあと、ビデオの校長先生が大きく息を吸った。もうここでみんな期待大。
『がんばれ!スーパー◯◯校生!!』
ものすごい歓声と拍手が体育館で鳴っていた。シンプルにすごいと思う、こんなに好かれる校長先生。楽しみにされる校長先生の話。壇上に上がると期待されるフレーズ。すごい。すごい先生だ。

という経験が過去にあったためにスピーチっていかに人に聞かせるかが重要だってよくわかっていた。その上で確かに理解しやすい読んでて面白いスピーチがされるこの本。言葉の力で世界を変えるってのはさすがに言い過ぎじゃねーの?って感じるけど、実際この物語では世界が変わった。言葉を聞いたのは人々で、世界って人々で出来てるから。なるほどねー、才能ってのはそれを見つけてくれる人と正しく発揮できる環境が必要なんだなあと感じた。

要するに、言葉は、使いよう。
私も上手く言葉を扱える才能が欲しかったなあ。いや、普通に何かしらの才能が欲しかったし、こと葉みたいに才能を見つけてくれる師匠との出会いが欲しかったなあ。

■ベロニカは死ぬことにした。

 確か大学の相談室でそんなタイトルの本を見つけて読んだ。ベロニカは睡眠薬を飲んで眠るように死ぬつもりで…あんまり内容は覚えていない。睡眠薬じゃなかったかも。でもタイトルがすごく頭に残った。「死ぬことにした」って、潔い。本として成り立っていたんだから1ページ目の2行目でいきなり死んだりはしなかった。それまでに何があったのかを長々と物語っていって、ベロニカが死ぬことを決める何かが起きて、それで最後にはどうなったんだっけ。死んだんだっけ。全然覚えてない。でもこういう話って結局救われてハッピーエンドだと思う。死んだら後味悪いから。

 

 もし自分が死ぬことにしたら何が未練だろうと考えて、ずっと心に置いてきた「自伝を書きたい」という引き出しを引っ張り出してきた。文才も無いし語彙も無いし、小説も小学生のお遊びみたいなものしか書けないから作品としては生み出せない。ただ自分にあったことをつらつらと書きだして、運よく似たような価値観の人の心にちょっと刺さったら嬉しいなと思う。自伝って言うと仰々しいので、なんて言おうかな、振り返り文……反省文……? 

 文を書こう。ただ単に文を書いていこうと思う。大量に生きている人たちの中に一個体として生まれてここまで生き残れた証に、思いつくだけの言葉を適当に並べていこう。

 

 区切りの良い物語っぽく小学校の頃から始めよう。あたしはとにかく周りを見下しているサイテーな女の子だった。当時の一人称に合わせて「あたし」と書いたけれど、この一人称の違いは結構大きい。英語圏ではIで終わるけど日本人のIはひとつだけじゃない。一人称が「僕」の人と「俺」の人でかなり印象が変わるのと同じで、「わたし」と「あたし」も印象の違いがある。個人的にはちょっと生意気な感じのイメージが「あたし」。つまり小学生のころのあたしは生意気だったのだ。

 具体的な生意気エピソードは山ほどあるけれど、大雑把に言えば周りの子を見下していた。テストが返されるとき、あたしは当然満点。50点とか60点以下の子はもう格下と決めつけていたし、80点を取って喜んでる子を見れば心の中で馬鹿じゃないの?と思っていた。

 そんなにも他人を敵視していた理由はおそらく嫉妬の類だろう。おかあさんの評価でいうなら、あたしは100点取れて当たり前。95点だとがっかりされる。だから必死で勉強して宿題もちゃんと出して、休みの日は頭を叩かれながら泣きながら追加の問題集をやって。そんだけ頑張ってるあたしを尻目に、「80点取れたからご褒美買ってもらえる!」と喜ぶ子の憎いことったらない。こいつは泣きながら勉強なんてしてないだろうに、あたしくらい頑張ってもいないだろうにと思うと悔しくてたまらなかった。

 だからなのかはわからないけど、あたしは自分より頑張っていない子をとにかく見下した。あーあ、馬鹿がなんか言ってる。あーあ、あんな点数くらい取れて当然なのに。あーあ、あの子の能力なんてそんなものなのね、あたしってすごいんだなあ。こんな感じ。

 そうやって考え始めたら気づいてしまった。あたし、実際に他人より出来ることが多い。マラソン大会もリレーも速い。マラソン大会では小さいころから陸上をやってた幼馴染を追いかける形で頑張って確か7位とかが最高だった気がする。もちろん勉強もできるし、あと音楽も得意。リコーダーやらピアニカやらは相対音感があったおかげで楽譜なんか見なくても吹けちゃうしなんでそんなに何回も練習が必要なの?指くらい簡単に動くでしょって思って周りの子を見ていた。

それから要点をまとめるのも人を動かすのも他の子よりずっと上手い。そう気づいてしまってからは、日常の些細なことでも他人の馬鹿さが目に付くようになっていった。学級での話し合いの時の司会の下手さ、委員会で生徒が提案したらしい仕事の効率の悪さ、先生が決めた過保護すぎるルールの理不尽さ。なんで?どうしてみんな馬鹿なの?どうしてこうやって考えないの、思いつかないの?どうしてこんな簡単なことができないの?どうして? 

リーダーを何度も繰り返しやるのは面倒くさいから他の子に任せるけれどどうしても未熟さが目に付いてイライラしたあたしは助言役に回った。リーダーの子を手招きして、こうすると早いよとか、上手くいかないのはそのやり方のせいだよとか。周りの子はあたしの頭の良さとかを知っていたから、そのうち相談しに来てくれるようにもなった。これであたしも安泰、イライラしなくてすむ。

 あと、当然めちゃめちゃ優秀なあたしにも苦手なものはあった。というか今思えばちょっと優秀なだけで成績表が全部余すことなく◎というわけでもなかったし、かなり調子乗ってたけど普通の人間だったんだよな。図工では独創的な作品が作れないからお手本の真似しかできなかったし、体育ならわざわざ痛い思いをするのが目的のドッジボールなんか大嫌いだったし。それから朝起きるのが死ぬほど苦手で、割と毎日集団登校から遅れて学校に向かってた。

他の子からしたらそれこそ、どうしてそんな簡単なことができないの?バカじゃないの?って感じだろうと思う。図工に関しては姉が大得意だったのも相まって、家ではそれはもう馬鹿にされた。余計嫌いになった。そんな感じであたしの小学校時代は終わる。

ひたすらに金

お金欲しい!お金欲しい!お金欲しい!!!お金が欲しすぎる。ただお金が欲しいという訳じゃなくて稼ぎが欲しい。月収20万くらい欲しい、15万でもいい、なんなら10万でもいい、稼ぎが欲しい。

お正月に変な封筒に顔が出るように入れたお年玉とかお小遣いとかを親に渡してみたい。家にお金入れたい、5万くらい入れたい。部屋の家具を好きに揃えたいしもうそこまで言ったら独り暮らししたい!!ワンルームでサボテン飼って育てたいし朝お弁当とか作りたいし変なレシピ開発したいし夜は缶ビールでひとり乾杯しながらお笑いとか見たい!!温泉とか行きたいしスポーツジム通いたい。趣味無いからちょうどいい。ラーメン屋ではお好きなトッピングをつけて頂きたい。温玉プラス50円て高くない?毎回思う。あと増税が地味に痛い。計算はしやすい。
ハーーーーーーー

現在月収6万 (運が良いと7万)

火曜~金曜の週4日なんとか働けるようになったけど1日5時間が限度だしシフト減ったりもする。塾は時給高いのが良い、とても。でもアルバイトなので所詮時給換算から抜け出せない。あわれフリーター

ハロワとか行ったときの仕事探しで一番の難関はやりたいことと出来ることが天と地ほどかけ離れてること。やりたいのは多種類の仕事をバリバリ同時にこなす系と見知らぬ人といっぱい接する系。出来るのは……出来るのは……清掃業務……工場勤務……?別人格じゃん。私が二人いる……

そう私が二人居るのだ。めっちゃホリデーアイアムナンバーワンな私は常に人の注目集めたいしピンヒールオシャレ~!とか言われたいしカッコいい~!とか言われたいしとにかく褒められたいし認められたい。だってこんなに頑張ってんだよ!?褒められ尊敬されて然るべきだし自分でも褒めるレベル。

もう一人があまりに生きづらくてスゲー足引っ張ってくる。社会不安障害(今は社交不安障害に名前変わったらしいよ)にどっぷり沼ってるはわわ……な私がスゲー足引っ張ってくる。昔は自販機でジュース買うのにもはわわ……ってしてて結局買えなかった。あのときの「いやなんで???」感といったらない、だってジュース買うだけだよ。別に校長に毒盛れとか言われてるわけでもなくて自分のためのジュースだよ。成分確かめなきゃ死ぬとかじゃなくて何飲んでもいいの。自販機にギロチンついてるわけでもないし爆発もたぶんしないの。なんで???何が怖いの??

人の目!!!人の目!!?
そう人の目。しかも完全に誰にも見られてないと確認できなきゃ行動できないの。もし自販機行くまでの間に村人がひとりでも居たらそこで行動が詰む。買えないなら買えないでUターンして戻ればいいのにその行動すら恥ずかしくてできないのであらかじめ自販機には行かないという結論になる。社交不安障害の私にとって人の目は常にこっちに銃口向けてる屋上のスナイパーなのである。どんなときに射撃してくるかっていうと、『スムーズに行動できない時』。例えば道歩いてて石につまづいたらDIE、道わからなくて立ち止まったらDIE、一瞬でも隙のある人間っぽい行動を見せたらダァーイなのである。スナイパーこわい

自販機でジュースを買うにもパーフェクトでなければいけない!とかいう謎の強迫観念を持ってるのがもうひとりの私なのだ。生きづらいにも程がある。

こんなクソほど生きづらくても金を稼がなければ食っていけないし何よりライフオブクオリティが駄々下がりっぱなしで良くない。ん?クオリティオブライフだよ。もうダメ頭回ってない

月収アレでも頑張って貯金はしている。取り敢えずまずは奨学金の利子がえっぐいのでまとめて一括返済もしくは数十万ずづ繰り上げ返済をするための貯金。晴れて借金が無くなったら自分のための貯金だ!と言いたいけどこのスピードはヤバい、人生が先に終わる。すでに青春は病気に食い潰されたし20代も終わりつつある。私の人生いつからが本番?もう終わった感すごい、小中学生がピークだった

というわけでとにかくお金が欲しくて先月あたりにイケるかな!?って始めたフロントの仕事が不安症状出まくりのしんどさマックスでこないだ仕事終わりにどこか遠くまで車を走らせて帰らないつもりにもなったので辞めることにします。いのちだいじに。だって私のような人間は仕事イヤだな……がストレスとかすっ飛ばしていきなり死に直結するんだ、気づいたら車道で立って泣いてたりするのでマジでこわい。まだ死にたくない。死にたいくらいしんどいけど。稼ぎが欲しい。お金が欲しい。金が欲しいと叫びたい。君が好きだと叫びたい。金!!!!

化粧品覚え書き ~リップ編~

唇の皮すぐべろべろになってバリバリ剥いちゃうせいで血みどろになる芸人です。


記憶を遡って一番最初はたしか資生堂 ウォーターインリップ
見た目がストライプっぽくて可愛かったのとウォーターがインしてるなら潤うに決まってんだろ!というジャングル思考で買った。当時はまだクラリネットを月一、二くらいで吹いてたので絶対にコルクグリスと似た色合いは選びたくなかった。コルクグリスってのはクラリネット組み立ての時に使う潤滑油で、見た目が完全にリップスティックのためクラ吹きの間では「リップとコルクグリス」と言うだけで悲劇が通じる。
塗り心地さらーってしてて結構好き。いやコルクグリスじゃなくてリップの話
でも塗ったあとは唇べろべろになる


化粧をし始めてちょっと口紅に憧れた時期に買ったのがケイト CCリップクリーム
自分の顔に赤とかピンクとか限りなく似合わないことがわかってたので色はオレンジにしました。オレンジバーストとかいう強そうなネーミングのカラーでかなり発色いい。ケアしながらナチュラルメイク!が売り文句だったので持ち歩いて駅のトイレとかで塗ってた。色が結構鮮やかオレンジであれ?他のパーツに比べて唇だけ浮いてね?似合ってなくね?と気づいたのはかなり使い古してからだった
やっぱり塗ったあとは唇べろべろオンパレードだった


もう色とかどうでもいい、唇べろべろバリバリをどうにかしたい。口コミで調べてたどり着いたのがDHC薬用リップクリーム、600円。高くないですか?それまでリップって中学生でも買える安い物しか見てなかったからさすがに暫く買おうかどうしようか躊躇してたけど結局買った。

………………なんだこれ………………(当時の感想)

生まれて初めてリップクリームの恩恵に預かった感覚を得た。よくあるリップの効能、「しっとりした潤いを与えます」……しっとりした潤いを……確かに与えられている……。「保湿性抜群」……保湿状態をキープされている……。「唇の乾燥を防ぐ」……唇の乾燥が……防がれている……!!!
安いリップが表面だけテロンってやってこんなんでいいだろっていう例えるならベニヤ板でできた小屋だとすれば、こいつはいやこのDHC様は唇全てをしっかりと保湿管理し荒れを整えしかもたかが数時間では絶対に乾かないという例えるなら梁から柱から土台までとにかくしっかりしたプロの大工によって作られる家……!!!小屋ではなく家!!すごい!これっ、この……すっ、すごい!いや使えばわかる!!唇べろべろにならないんすよマジで

という訳で唇カサカサ民の姉にオススメしたら「ハムスターの小屋の匂いがするね」って言われた。
あっ……匂い…は…盲点……だったかな……
そう、少し匂いが特殊なのである。美顔水も匂いが特殊だったけどこれもか……良薬は口に苦しと言うけど私の人生においては良い化粧品やたら臭し。でも気にならない人は気にならないと思うよ……?


リップはこれでクリアしたので次はグロスに手を出した。京都でお土産に買った宝石リップ 琥珀
今調べてみたら値段1200円とか書いてあったんだけどなんで私そんな高いやつ買ったの?慣れない旅行でテンション上がってたのかもしれん。でもこれ見た目がすっごく可愛いんだよね。色もオレンジなんだけどグロスだから塗ると良い感じにぼやけてキャワイイ~ってなる。ラメもちょっと入っててオサレ。ずっと使ってるけどそろそろ無くなりそう。でも高いから二度と買わない(固い意志)

そういやこのグロスは確か、朝からロープに引っ掛かって転ぶわナプキンは破れるわ自販機のおつり全部10円玉で出てくるわでめちゃくちゃツイてない日に駅のトイレでよしグロス塗って気合い入れ直そ!と塗ったら職場に向かうまでの50mほどで飛んできた虫がくっついたという曰く付きのやつ



続いてロクシタン ローズリップバーム
有り難き貰い物。薔薇はいいぞ……香りが好き……あとこれ色もピンクなんだけど赤っぽくてどっちかと言えば塗ったら優しい赤って感じの色合いになる。いい匂いする……すき……かわいい……リップクリームよりはグロス寄りの柔らかさだけどグロスほどベタベタしない。不思議バーム。



マジョマジョ ピュアピュアキッス
名前が恥ずかしい。マジョマジョのピュアピュアキッスくださいとか死んでも言いたくない。
でもすんげーーーーかわいいんだよなあ~あとこれね、サイズがちっさいの。普通のリップクリームより小さい。だから色んな色試したいとか飽き性とかにはオススメ。色はヌーディーベージュっぽいピンクの「お利口」って色を買ったんだけどほんとかわいい~お利口って感じの色~すき~(語彙)
でもありえねーぐらい乾燥する。ほんと塗って30分でカサカサの気配が出てくる。要下地。でもかわいいから許す~~~